先週の事前通知でお知らせしましたとおり、新規セキュリティ情報 合計 7 件 (緊急 6 件、重要 1 件)を公開しました。
自動更新機能を有効にし、可能な限り早期にセキュリティ更新プログラムをインストールするようお願いします。なお、企業ユーザーで適用に優先付けが必要なお客様は、MS13-053 (カーネルモード ドライバー)、および、MS13-055 (Internet Explorer) を優先的に適用いただくことを推奨します。
また、新規セキュリティ情報を公開すると共に、既存のセキュリティ アドバイザリ 1 件を更新しました。
■既存のセキュリティ アドバイザリの更新
以前に公開したセキュリティ アドバイザリ 2755801「Internet Explorer 10 上の Adobe Flash Player の脆弱性用の更新プログラム」を更新し、最新の更新プログラム KB2857645を公開したことをお知らせしました。
なお、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 用の Internet Explorer 10 には、Adobe Flash Player は組み込まれておりません。そのため、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 用の Internet Explorer 10 をご利用のお客様は、Adobe セキュリティ速報 APSB13-17を参照し、更新プログラムをインストールしてください。
■2013 年 7 月のセキュリティ情報一覧
セキュリティ情報の概要、脆弱性の悪用可能性指標、更新プログラムのダウンロード先などがご覧いただけます。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-Jul
マイクロソフトは新たに確認した脆弱性について、次の 7 件のセキュリティ情報を公開しました。
セキュリティ情報 ID | セキュリティ情報タイトル | 最大深刻度 | 脆弱性の影響 | 再起動の必要性 | 影響を受けるソフトウェア |
.NET Framework および Silverlight の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2861561) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 再起動が必要な場合あり | Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、 Windows Server 2008 R2、Windows 8、 Windows Server 2012、 Windows RT、Mac 用の Silverlight 5、および Windows 用の Silverlight 5 | |
Windows カーネルモード ドライバーの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2850851) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、 Windows Server 2008 R2、Windows 8、 Windows Server 2012、 および Windows RT | |
GDI+ の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2848295) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 再起動が必要な場合あり | Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、 Windows Server 2008 R2、Windows 8、 Windows Server 2012、Windows RT、Microsoft Office 2003、Microsoft Office 2007、Microsoft Office 2010、Microsoft Visual Studio .NET 2003、Microsoft Lync 2010、Microsoft Lync 2010 Attendee、 Microsoft Lync 2013、および Microsoft Lync Basic 2013 | |
Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2846071) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、 Windows Server 2008 R2、Windows 8、 Windows Server 2012、および Windows RT 上の Internet Explorer | |
Microsoft DirectShow の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2845187) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 再起動が必要な場合あり | Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、 Windows Server 2008 R2、Windows 8、および Windows Server 2012 | |
Windows Media フォーマット ランタイムの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2847883) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 再起動が必要な場合あり | Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、 Windows Server 2008 R2、Windows 8、 Windows Server 2012、 および Windows RT | |
Windows Defender の脆弱性により、特権が昇格される (2847927) | 重要 | 特権の昇格 | 再起動不要 | Windows 7 用の Windows Defender および Windows Server 2008 R2 用の Windows Defender |
■最新のセキュリティ情報を動画と音声でまとめて確認
日本マイクロソフト セキュリティ レスポンス チームが IT プロの皆様に向けて、短時間で最新のセキュリティ情報の知りたいポイントを動画と音声で紹介する今月のマイクロソフト ワンポイント セキュリティ情報は、本日午後公開予定です。ご視聴いただくことで、最新のセキュリティ情報の適用優先度や再起動・回避策の有無、確認している既知の問題などをまとめて入手できます。Web キャスト公開後に、こちらのブログでもお知らせします。