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連携による進化: パートナー間の相乗効果が生み出す強力なソリューション【5/18 更新】

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(この記事は 2015 年 4 月 23 日に Microsoft Partner Network Blog に掲載された記事Evolving together: how partner synergy leads to solutionsの翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

マイクロソフトのパートナー企業、BrightStarr (英語)K2 (英語)には共通の目的があります。それは、すぐに導入して使い始めることのできる優れたソリューションをお客様に提供することです。SI/ISV ゴールド パートナーである BrightStarr は、カスタムのイントラネット ソリューションを生み出してきた知識と経験を生かし、モバイルファースト モデルとクラウドファースト モデルを大いに取り入れた SaaS ソリューションを開発したいと考えていました。一方、ゴールド グローバル ISV パートナーの K2 には、顧客がより簡単にクラウド内のワークフローとフォームにアクセスできるようにしたいという思いがありました。両社は既にパートナーとして協力関係にあったため、双方の専門知識を持ち寄り、お互いの顧客へのサービスを拡充しました。そこで、BrightStarr の Nanette Murray 氏と K2 の Amy Costello 氏に、両社が協力体制による相乗効果としてソリューションを構築した経緯についてお話を伺いました。

 

両社は、どのようなゴールを目指していたのですか。

Murray 氏 (BrightStarr): 「両社にはそれぞれ、市場に投入したばかりの新製品があります。BrightStarr がリリースした Unily は、事前設定不要で完全にブランディングが適用されているイントラネットを短期間で立ち上げることのできるソフトウェア パッケージです。従来なら数か月を要していましたが、これを使用すれば数週間で完了できます。当社は完全なエコシステムを提供するために、ビジネス プロセスを自動化する強力なフォームとワークフロー ツールを探していました。それがまさに、K2 の得意分野だったのです。K2 のワークフローは、Unily に簡単に組み込むことができました」

Costello 氏 (K2): 「当社が最近開発した K2 Appit for SharePoint は、コーディングを一切必要とせずに、SharePoint 上でワークフローとフォームのアプリケーションを構築できるクラウドベースのサービスです。K2 はサービス面での戦略的パートナーを必要としていました。BrightStarr のカスタマー サービスのレベルと魅力的なプラットフォームを考えれば、両社の製品の連携はとても理にかなったものだと言えるでしょう」

英国では、既に数年前からパートナー関係にあった両社ですが、北米のオフィス間で共同プロジェクトを発足させるのはこのときが初めてでした。「双方の営業担当者が何度も話し合い、協力できる分野を探りました。両社とも、マイクロソフトのクラウドに移行するお客様を支援するという目的の下、操作性に優れ、クラウドの積極的な利用を促進する製品を提供したいと考えていました。この共通点に気付いたとき、ひらめいたのです。どちらのソリューションもサブスクリプション モデルを採用しているため、両方を一緒に提供すれば、より幅広い顧客層に興味を持ってもらえます」 (Murray 氏)。「お互いの得意分野と専門技術を理解していましたし、既に信頼関係が築かれていたため、この協業によってどのようなチャンスがもたらされるのかについても把握することができました」(Costello 氏)。

K2 Appit for SharePoint を Unily に統合した結果、BrightStarr は念願のワークフローとフォーム機能を取り入れることができました。BrightStarr はすぐに K2 のソリューションを含めたデモの作成に着手しました。Unily の導入を検討する顧客に対し、ワークフローとフォームの追加によって製品の価値がさらに高まることを証明するためです。

「Unily は、SharePointOffice 365Azureを基盤としているため、サブスクリプションベースで提供され、絶えず更新されます。マイクロソフトが Office 365 の新たな機能をリリースすれば、その新しい機能と仕組みは Unily 製品の一部となります。従量課金制なので利用に際して初期費用はかかりませんし、基盤となるサービスが更新されれば自動的に Unily も更新されるため、製品の価値が下がることもありません」、「Unily によって SharePoint の用途が拡大し、Unily に統合した K2 の Appit によって、エンド ユーザーが利用できる機能がはるかに増えたのです」(Murray 氏)。

 

両社のソリューションは、どうやって連携されているのですか。

企業のイントラネットは、企業にとってのソリューション センターです。従業員が情報を入手し、相互に連携して、さまざまなサービスを共有する場を提供することが本来の目的だと言えます。しかし残念ながら、企業のイントラネット内の情報はサイロ化していることが多く、すぐ活用できる状態になっていません。Unily 内の K2 Appit for SharePoint は、実用的なフォームとワークフローによって顧客企業の従業員どうしを結び付け、繰り返し実行されるようなプロセスの多くを自動化する役割を果たします。

たとえば、ある従業員が出張費の払い戻し申請をしなければならないとしましょう。K2 Appit for SharePoint を使用すれば、フォームにアクセスして必要事項を入力し、領収書などの書類を添付することで、すべてをまとめて次の処理の担当者へと渡すことができます。内容が承認されると、申請は経理へ、さらに支払い担当者へと回されます。このように、シンプルかつ予測可能な形でワークフローを自動化できます。一方、Unily には別の役割があります。たとえば、宿泊費の上限が変更されていたために、先ほどの従業員の申請について問題が生じたとします。このとき経理担当者は Unily で該当するフォームを検索して申請者を特定し、Skype for Business を通じて直接連絡することができます。全社にわたって規定が変更された場合は、ワークフローに簡単に反映し、ニュースまたはブログを通じて会社全体に通知できます。また、Yammer も統合されているため、ソーシャル上での共同作業もサポートされます。Murray 氏の言葉を借りれば「あらゆることが 1 つのフローとして行える」ソリューションとなるのです。

 

両社のソリューションは、利用者にどのような影響を及ぼしますか。

スピードは、品質が犠牲にならない限り、絶大な威力を持ちます。ソリューションの統合と実装が短時間で済むことは、利用者にとってきわめて優れた価値だと言えます。「どちらの製品も、利用者の俊敏性向上を重視しています。私たちとお客様にとり、クラウドが持つ最大の利点の 1 つは、すぐに対策に着手できる点です。問題が発生したとき、半年も待ってくださるお客様はいません。すぐに解決を図りたいと思うのが普通です」 (Costello 氏)。その点、両社のソリューションはスピードを特長としています。通常、カスタムの SharePoint イントラネット システムを構築すると、長ければ 1 年以上かかる場合もありますが、BrightStarr が手掛けた Pitney Bowes 社の例では、18,000 ユーザーが利用するイントラネット環境を、Unily を使用して 6 週間で導入できました。また、Appit は、組織に実装して稼働を開始するまでに 1 時間もかかりません。K2 のソリューションと Unily を統合したことで、双方の会社は包括的なエンドツーエンドのソリューションをより短時間で顧客に提供できるようになったのです。

Murray 氏は、こうまとめます。「両社がそれぞれ培った知識を持ち寄り、クラウド、Office 365、Azure を取り入れた結果、K2 と BrightStarr、そしてマイクロソフトが共に手を携えてさらにシンプルなソリューションの提供を実現し、お客様たちのクラウド導入を容易にすることができました」。


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