(この記事は 2016 年 2 月 23 日に Office Blogs に投稿された記事 Collaborating in schools and universities with Office 365 Groupsの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
マイクロソフトが提供するツールを最大限に活用して、共同作業の効率を向上させましょう。教育機関のお客様は、Office 365 グループ (英語)をご利用になることで、職員間の共同作業や専門能力開発を促進したり、テクノロジ チームと各学部のコミュニケーションを効率化したり、トレーニングや授業を計画したりと、さまざまなメリットを得られます。現在、Office 365 グループは多数の学校や学区で使用されており、以下のセクションでご紹介するように、教育現場での主要なシナリオに活用されています。
教育長、校長、教員の皆様は、学校行事、生徒のデータ、専門能力開発の実施方法などの情報を共有し、共同作業を行うために Office 365 グループを使用しています。
学校で Office 365 グループを使用することに興味を持たれたお客様は、ぜひ以下のビデオをご覧ください。
(Please visit the site to view this video)
さらに詳細な情報については、Office 365 グループに関する Microsoft in the Classroom セッション (英語)をご覧ください。
教職員の PLC における Office 365 グループの活用方法
Proffesional Learning Community (PLC) とは、専門知識の共有や共同作業を通じて指導スキルと生徒の成績の向上を目指すため、定期的に会合を開いている教員のグループです。PLC での共同作業を簡単かつ効率的に進めるために、世界中の教員の皆様が Office 365 グループを利用しています。PLC のグループは通常、特定の分野別 (7 年生の数学など)、学年別 (10 年生の担当教員など)、教科別 (理科教員など) で構成されます。
以下に、PLC での Office 365 グループの使用方法の例をいくつかご紹介します。
Office 365 の PLC グループは、高機能で使い慣れた共同作業用
スペースで会話を行い、実践的な授業計画を作成しています。
Office 365 の PLC グループは、グループの共有ノートブックを利用して、共同作業を行ったり、授業計画を共有したり、生徒のデータを保存したりしています。
PLC Office 365 グループのファイル共有スペースには参考資料を
保存しています。
PLC 以外にも、Office 365 グループは世界中の学校でさまざまな用途に使用されています。
テクノロジ チームによる Office 365 グループの活用方法
Omaha Public Schools などの学区のテクノロジ チームでは、Office 365 グループを使用することで大きなメリットを得ています。
以下に、チーム メンバーの声を一部ご紹介します。
「チームの人数は 1 人から 5 人に増えましたが、グループ用の OneDrive を使用したり、グループ用の予定表でトレーニングのスケジュールを決めたりと、Office 365 グループはチームをまとめるうえで役立っています」—Omaha Public Schools 学区教育テクノロジチーム、Melissa Cleaver 氏
「メールにファイルを添付するときに Office 365 グループのファイルに簡単にアクセスできるので、両方のプラットフォームをシームレスに併用できます」—Omaha Public Schools 学区教育テクノロジチーム、Eileen Heller 氏
「このチームには 21 名の校長が参加しています。Office 365 グループでは会話やファイル共有を 1 つの場所で行えるので便利です。アイデアや記事、ベスト プラクティスをグループで共有することは、非常に有益で興味深いものです」—Omaha Public Schools 学区小学校校長、Lisa Utterback 氏
「Omaha Public Schools における専門能力開発関連のニーズを検討したところ、教職員が日常的に使用しているものと一貫性のあるプラットフォームを中心に構築することが重要だと判明しました。PLC の中で非常に優れた成果が得られても、Word ドキュメントや紙媒体の資料として公開されずに保管されていることが少なくありません。しかし、Office 365 グループを使用することで、成果が得られた場合に情報や学習した内容を簡単に共有できるようになりました。コミュニティに新しく参加した教員は、それまでのすべての学習の成果を簡単に参照し、その分野における独自の知識を形成するうえで役立てることができます。このような体制が整っていないと、新しい教員はゼロから始めなければなりません。」—Omaha Public Schools 学区情報管理サービス部長、Rob Dickson 氏
以下に、このテクノロジ チームによる Office 365 グループの使用方法の例をいくつかご紹介します。
Office 365 グループの予定表により、会議のスケジュールを設定しやすくなりました。5 人のチームのトレーニング イベントや会議の予定に色分けや名前付け規則を使用することで、グループ会議の開催が
容易になりました。
グループの会話では、校長や教員からの現場実習の要請や記事を
共有しています。
グループのファイル共有スペースにより、ファイルの整理が
非常に簡単になりました。
生徒による Office 365 グループの活用方法
生徒は Office 365 グループをさまざまな目的に使用しており、1 つの場所で質問したり参考資料を共有したりできることを便利に感じています。
以下に、生徒による Office 365 グループの使用方法の例をいくつかご紹介します。
- 授業のグループ作業などの課題のサポート
- カード ゲームやロボット工学などの趣味グループでの情報交換
- アニメ研究会やバスケットボール部などのクラブ活動の運用
- ダンス パーティーなどの大きな行事の計画
大学での Office 365 グループの活用方法
大学の教授は、講義での共同作業に Office 365 グループを使用することにより、従来の配布リストにはない多数のメリットを実感しています。たとえば、グループに新しく参加した学生は、講義に関する過去のすべての議論の前後関係や履歴、発表、共有コンテンツを確認することができます。
高校までと同様に、大学でも行事の計画 (ブック セールなど) や特定の趣味グループの共同作業 (各大学のハイキング サークルなど) にグループを使用し、主なグループ リソース (会話、ファイル、予定表、ノートブック) を効率的に活用しています。
Office 365 グループの用途をさらに拡大する新機能の追加予定
Office 365 Planner: 新しい Office 365 Planner (現在プレビュー期間中) を使用すると、教職員や PLC グループは実践的な授業計画を作成し、学生のグループは課題や講義の内容を整理することができます。
ゲストのアクセス: 教職員が学外のユーザーをゲストとしてグループに招待できます。これにより、教員は保護者とのコミュニケーションやスケジュール調整に割く時間を節約できます。PTA のグループでは、教員が 1 つの場所から、遠足について 1 人または複数の保護者に簡単に連絡して説明したり、PTA の会合を計画したり、ボランティアの参加登録を行ったりできます。
コネクタ: Office 365 コネクタ (英語)を使用すると、グループから各種外部アプリにアクセスできるようになります。たとえば、教職員や PLC のグループが学校の Twitter アカウントに接続したり、特定の PLC のトピック (#edtechPLC など) をグループ内から直接フォローしたりできます。
今後予定されている Office 365 グループの機能強化の詳細については、fasttrack.office.com/roadmap (英語)をご覧ください。
参考資料
—Rohit Kapoor (Office 365 グループ チーム、プログラム マネージャー)
よく寄せられる質問
Q. 当校の教職員や特定のユーザーに Office 365 グループの作成を許可することはできますか。
A.はい。IT 管理者は特定のユーザーや教職員に Office 365 グループの作成を許可することができます。詳細についてはこちらのページ (英語)を参照してください。
Q.グループで重要な名前やエイリアスを予約できないようにする方法を教えてください。
A. IT 管理者は Office 365 管理センターまたは PowerShell コマンドレットからグループの名前付けポリシーを作成できます。構成されたポリシーは、グループの表示名とメール アドレス (エイリアス) の両方に適用されます。詳細についてはこちらのページを参照してください。
Q.学校で作成したグループの監査や監視を方法を教えてください。
A. IT 管理者はグループの監査機能を使用してグループのイベントを監視できます。詳細についてはこちらの記事 (英語)を参照してください。
Q.Office 365 グループをメールの差出人に指定することはできますか。
A. IT 管理者はグループをメールの差出人に指定する機能を有効化できます。これは、学部間や学外とのコミュニケーションで個人ではなくグループとして送信する場合に便利です。詳細についてはこちらのページを参照してください。
Q. クラスグループに参加していないユーザーにクラス名簿を表示しないようにする方法を教えてください。
A.近日中に、IT 管理者は校内の他の生徒や教職員にクラス名簿を表示しないように設定できるようになります。詳細についてはこちらの記事 (英語)を参照してください。
Q. 特定のドメインでのグループ作成 (生徒ドメインでの生徒グループや教職員ドメインでの教職員グループの作成) を許可する方法を教えてください。
A.近日中に、IT 管理者は特定のドメインでのグループ作成を許可するポリシーを構成できるようになります。詳細についてはこちらの記事 (英語)を参照してください。
Q. 学部でプライベートグループを使用しています。メンバー以外からのグループへのメールを制限することはできますか。
A. IT 管理者は、Set-unifiedgroup で “AcceptMessagesOnlyFromSendersOrMember” を設定することにより、グループ メンバーへのコミュニケーションを制限できます。詳細についてはこちらのページを参照してください。
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